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ルーク・ランバート
Luke Lambert ルーク・ランバート
ヴィクトリア州・ヤラ・ヴァレー
ルーク ランバートはもの静かで自信に満ちた男です。
物は言わずとも、この瞬間も頭の中では熱心に次のワインとヤラ ヴァレーの未来について思考を巡らしています。
ルークは2002年、23歳の時にカリフォルニア州立大学醸造学科を卒業し、その後オーストラリアの数々の名の知れた生産者のもとで経験を積みました。コールド ストリーム ヒルズ、ダイヤモンド ヴァレー ヴィンヤード、デ ボルトリ ヤラ、マウント プレザント、マウント プライアー、更にニュージーランドのパリサー エステート、イタリアではキャンティのバディア ディ モローナ、バローロのジャコモ ディ ブレッツァ、コルデロ ディ モンテツェモロではで3ヴィンテージを経験しました。
品質にこだわる2軒のブドウ栽培家よりブドウを購入し、ヴィクトリア州ヤラ グレンにある彼のガレージ(地面がむき出しの床、トタン屋根の倉庫)で造った自社ラベルのワイン、ヤラ シラーとヒースコート ネッビオーロを2004年にリリースしました。2007年にはレゼルヴのネッビオーロとシラーを生産し始めています。ルークのワインで使用するブドウは全て手積みで優しく扱われた果実のみを使用し、出来上がるワインの質はやはりエレガントです。ほんのちょっぴり濁った(濾過を全くしないだけでなく、清澄剤の類も一切使用しません)彼のワインは、溢れる様な果実味と素晴らしい質のタンニン、そして低いアルコールが特徴です。新樽も使用しなければ、使用する酵母は野生酵母のみ、前述の通りに瓶詰めされるワインの発酵期間は通常よりも比べ物にならない長さです。
ルークのワインはまるでコルナスのシラーを偲ばせ、伝統的スタイルのバローロかと錯覚させます。ジャコモ ブレッツァやコルデロ ディ モンテゼモーロでのヴィンテージ経験から得た影響が大きいのです。食事とも良いマッチングを見せてくれるだけでなく、またルークのワインはゴージャスでかぐわしく、更には由緒正しき伝統的作り手のオールド ワールド ワインの如き味わいなのです。
《 ネッド・グッドウィンのコメント 》
ルーク ランバートは寡黙で瞑想的な男だ。幼い娘を繊細な正確さで抱き、発酵槽の中にある除梗してないブドウの斬新な使い方を熱く語りながらも、彼女をしっかりと抱き続けている。この姿勢はルークのワインに表れている。確信に満ちた骨格、しかし繊細で、旨みやタンニン・色素の抽出は上品でさえある。堅固さが特徴的なワインだが、口の中を殴りつけるというよりは愛撫するような感じ。強さを誇示しない愛情や美味しさを理解する人々の為のワインだ。
ルークのワインは…誠実、献身、情熱を物語っている。もちろん、試飲した時にのみ、そのような彼の感情や努力に気づく事ができる。それらはテイスティング コメントで言い表せるものではないが。実際、ルークのワインは説得力があり、我々ワインダイヤモンズが紹介する最高のワインの一つだ。