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マス・クトゥルー
Mas Coutelou マス・クトゥルー
マス・クトゥルーでは、数十ヘクタールもの様々なテロワールを有する畑を所有。 注目されるよりもはるか前の1987年から有機栽培に取り組んでおり、全ての畑で30年近くにわたり、化学肥料や除草剤、殺虫剤など合成化学薬品の類いは一切不使用。その管理は厳格に行われており、植物や土壌に細心の注意を払っています。
醸造において唯一のレシピは存在しないと考えており、品種やヴィンテージに合わせて調整し、収穫したブドウに応じて直感的に様々な手法を使い分けています。「ナチュラル」なワインを造ることは、ブドウ畑での作業における最終回答を得ることでもあると思っています。それを選択することは外部からの要素を断つことを意味しており、自分たちが手塩にかけた葡萄たちが、ありのまま応えてくれるように導くわけです。そのために亜硫酸を添加せず、培養酵母を用いず、酵素も加えない。経過を観察しつつも手を加えず、試飲を重ねながら成長を見守ります。
瓶詰めはフィルターを用いず月の暦に則って行います。ワインには、最初から最後まで酸化防止剤を添加していません。ブドウ品種はそれぞれ異なる区画で栽培しており、品種ごとにワインを醸造します。マス・クートゥルーでは、様々なキュヴェが毎年生み出されますが、ワインに付けた名前は畑由来ではなく、そのスタイルや個性によるものです。同じ両親のもとに生まれ同じ環境で育った兄弟や姉妹であっても、それぞれ皆が異なる性格に育つものです。それは我々のワインも同じで、(畑名ではなくワインの個性で名前を付けるので)キュヴェによっては毎年できますし、数年に一度くらいの割合でできるもの、そして滅多にできないものもあります。Vin des Amis, Vigne Haute, Classe, Flambadou, Flower Power・・・これらのワインとの出会いが、皆さまにとって最高の瞬間となりますように。