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ピエール・ボージェ
Pierre Beauger ピエール・ボージェ
ドメーヌ・ペイラの飛躍により、寂れたワイン産地オーベルニュにも注目が集まるようになりましたが、フランス国内、そして日本市場でもコアな自然派ファンのお客様より高い評価を確立したピエール・ボージェ。ティエリー・ピュズラ、ジャン・フランソワ・ニックという今をときめく自然派醸造家2人と醸造学校で同じクラスであったピエール・ボージェ氏。ワイン造りに真摯に向き合いすぎるために、経営者としての才覚はゼロに近いのでしょうが、彼の人柄が反映されたような味わいです。毎年極少量入荷で、熱烈な自然派ファンのお客様によってあっという間に完売してしまうピエール・ボージェのワインです。
皆様はまだINAOの認定するアぺラシオンに固執されますか?
イタリアでは偉大なるワインが当然のごとくテーブル・ワインになったり、ボルドーの高嶺の花、ヴァランドローもINAOとのワインに対する解釈の違いで、テーブルワインに格下げとなりました。(といっても味は間違いなく上がっているのですが…)
醸造の進歩に、昔からの規定を重んじていてそれが基準となっている事に無理が有るのですが…。 しかしそんな一般的な勝手な規定でなく、ご自分の舌でワインを選ばれていらっしゃる皆様には全く関係ない話かもしれませんね!
フランスの丁度真ん中に位置するクレルモン・フェランの南に広がるオーヴェルニュ地方。昔はそんな所にワインは存在するのかって?って思われた地域 ですが、最近はどんどん若いナチュラルワインの生産者がこの地で美味しいワインを造り始め、もう知らない人はいない地域になりました。これも時代の流れですね。たった1人で、たった1.4haで2001年からワイン造りを始めた我々の期待の星ピエール・ボージェはうちの生産者の中ではTop中のTopのワインを造る、本当に大切な生産者。ひたすら純粋にワインを愛して造っており、全く採算性を考えない、本当に大丈夫なのだろうか?と、余計な心配をしてしまう程、経営感覚なしに造ります。
お父様は野菜のネゴシアン、小さい時から自然に触れておりました。フランスでも醸造を学び、実践し、アメリカやチリへも学びに行った国際感覚あふれる醸造家、ワインにかける情熱は人一倍です。 彼には独特のワイン哲学があり、本当に私生活をひっくるめて自然体で生きております。本当は彼も日本にお招きしたい醸造家の1人ですが、こんな人の多い東京に来たらそれこそビックリしてしまいます。いつか実現できる時が来たら良いのですが・・・。
彼のワインは1つとして同じワインがありません。本人にしてみたら同じワインを造っているようなのですけど・・・。それを扱う輸入会社としては大変で す。エチケットは突然変わったり、出荷時期は全く不明。でもでもワインが飛びっきり美味しいので誰も文句を言えません。そのピエールも3年前に新しく家を引っ越し子供も生まれ、新しい生活が始まりました。赤ちゃんと一緒にいる所は本当に幸せそうです。この新生活がピエールのワイン造りにも影響する事でしょう。 新井順子(輸入元案内より)
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