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ラ・ストッパ
La Stoppa ラ・ストッパ
1973年にパンタレオーネ家が購入したこのワイナリーはエミリア・ロマーニャ州ピアチェンツァのトレッビア谷に位置する。コッリ・ピアチェンティーニD.O.C.に認定されている4つの谷の中のひとつである。現オーナーのエレナが実際に暮らしているお城とともに100年以上前から存在していて、おもにフランスの品種を栽培しワインを造っていた。
エレナは農業コンサルタント兼エノロゴとして彼女を助けるジューリオ・アルマーニとともに、品質を高めるため畑にあった外国品種を土着種中心に切り替えた。
マルバジーア、バルベーラ、ボナルダなどの他前オーナーが植えたカベルネ・ソーヴィニョン、メルロ、ピノ・ネロなども一部残した。現在の主要品種はバルベーラとボナルダ。
畑はすべて有機栽培(82年までは一部の畑に除草剤を使用)で78年以降は無耕起。雑草がある方がむしろ土を持っていかれなくてすむので好都合と話す。基本的に摘果はしない(樹齢が高くてもともとブドウの生産量が少ないため緑剪定で十分コントロールできる)。
52ヘクタールの広大な敷地に合計30ヘクタールの、それぞれ森に囲まれたブドウ畑が散在しているという贅沢なロケーション。敷地内に小川まで流れ変化にも富んだミクロクリマを作り上げている、さらに特筆すべきは同じ畑の中でさえおどろくほど違った土壌のバリエーションが見られる点。
この地方ではフリッザンテが圧倒的に主流なので一応生産はしているが、あくまで自分たちがクオリティーを追及するのはスティルワインだと話していた。
収穫後セメントか縦型の木製醗酵槽にて天然酵母のみで醗酵。白も赤も長めのマセレーションで特別な温度管理もしない。熟成年数もぶどうや年によりまちまちで、リリースのタイミングもワインが飲み頃になるまで待つのでセラーの中に3〜4ヴィンテージが並んでしまうこともザラ、というソフトな外見からは想像できない頑固ぶりを見せるエレナである。