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ヴィッラベッリーニ
Villabellini ヴィッラベッリーニ
ブドウ品種:コルヴィーナ種、コルヴィノーネ種、ロンディネッラ種、モリナーラ種。
ヴァルポリチェッラ地方の典型的な景観。石壁による段々畑に棚づくりの畑は樹齢30年以上。1990年より有機栽培。
厳しい選別ののち、ブドウの野生酵母のみで自然発酵させる。15〜20日のマセレーション・発酵の後、2年間オーク樽で熟成。ノンフィルターでボトリングされる。ボトリング前のごく少量の亜硫酸添加をのぞき、いかなる添加物も加えられていない。
たった2ヘクタールの畑で、ヴァルポリチェッラ クラッシコとレチョート・デッラ・ヴァルポリチェッラの2種類のワインだけが作られる。
TASO(ターゾ)とはヴェネト地方の方言で、沈黙を守る〜無言でいる〜という意味。
日本への総輸入本数はなんと460本のみ。
やっと、やっと存在意味のあるヴァルポリチェッラが登場しました!
これを飲むと確かにアマローネなどなくても良い、と思えてしまいます。伝統的なつくりの他のワインと同様開くまでに少々時間はかかりますが、香りからして他のヴァルポリチェッラとは全く異なる。ワインになりきっていない、ヌーヴォーのようなヴァルポリチェッラが多く「アマローネを作るときの副産物」的な存在に貶められているこのワインの、本来の姿を見せてくれる。
伝統的手法であるリパッソ(レチョートを絞る際の陰干ししたブドウの搾りかすをワインに浸す手法)をしてあるというが香りにはパッシートの支配的な要素はない。ミネラルもしっかりあり、タンニンも引き締めている(ヴァルポリチェッラでタンニンなんて感じたことあっただろうか!!?)。そして当然、辛口だ。
アマローネはどうも苦手で…と思っていたかたに、ぜひ試していただきたいワインです!
なぜならそれは、アマローネに使用されるブドウ品種の本来の個性を感じることのできるワインを試したことがなかっただけかもしれないのですから。
アマローネ生産地のど真ん中にいながら、アマローネを生産しないこの造り手、チェチリアという女性が運営しているときき、驚きました。とてつもない勇気ですね。