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グザヴィエ・ヴァイマン
Domaine Xavier Wymann ドメーヌ・グザヴィエ・ヴァイマン
このワインの計画は2012年から始まっておりました。何故かと言うとクリスチャン・ビネールのワインは年々人気が出るのに供給が追いつかないからです。ナチュラルワインの生産者で人気が出てくる生産者は、必ずネゴシアンを始めます。そうでないと需要に追いつかないからです。
しかしネゴシアンと言うのは葡萄を他の人にお任せして、自分で醸造する方法。そこに疑問を持ちながら何とか同じような方法でお客様に出来る限り美味しいワインを届けたい!そういう思いが我々の中に合ったからです。
そんな時、Jean-lucと縁がありました。Xavier Wymannの2011年のワインが一度日本に上陸したので、彼のことはご存知の人が多いはず!そのJean-LucとChristianが、身体をリラックスさせるナチュラルなワインを作ろう!と2012年から一緒に取り組みました。2011年ではクリスチャンのコンサルを受けていたので、お互いの信用はもうばっちり!後は行動に出るだけです。やはりDomaineに拘りたい!!でもクリスチャンの畑は限られている。そんな矛盾の中、クリスチャンの思いをDomaine Xavier Wymannとして2人で表現しました!こうなるとコンサルでなくコラボです。
さてその新しいコラボ、4種類のワインが入荷です。これは日本向けだけのスペシャルオーダー、Franceでは一切販売されません。ネーミングは自然への敬意、そしてすべての幸せを願い<Minori>。
そしてラベルは私の担当です。やっぱり平凡なラベルでなく、誰が見ても解りやすい、名前がちょっと難しいから「あのラベルのワイン!」ってお客様に 覚えて頂きたいのです。ですからやはりムートンではありませんが、素敵な絵にしたいと思いました。2014年のヌーヴォーを仕込んで、出荷前の最後の試飲にボジョレに行きました。そのボージュという可愛らしい町があり、偶然素敵な個展が開催されておりました。いつもそんな時間が無いのですが、その時は何だか呼ばれるように入ったのです。可愛らしい優しい絵を表現する、Madame Marie-Elisabeth SASTRES。私はひと目で魅了されました。「これだ!この人の絵だ!」
そして2枚の絵を選びました。1つは西洋梨、もう1つは私の大好きなお花、ワインの瓶に飾っている紫陽花です。沢山の作品がありましたが、この2枚が私の目に飛び込んできたのです。その日は作家さんと会うことは出来ませんでた。2枚の絵を購入し、ちょっとマナー違反ですが、直ぐにロワールに戻る事情を説明し、個展の最中だけど直ぐに引き取らせて貰いました。家に戻り、直ぐにマリー・エリザベスさんに連絡しました。私より少しだけお姉様、事情を話してナチュラルワインのラベルに使用する許可をお願いしたら二つ返事でOKして下さいました。「その代わりワインが出来たら、私にも飲ませて下さいね。」「勿論、アトリエに遊びに行きますね。」
夏のバカンス中に彼女の家にこの4本のワインを持っていくのが今からの楽しみです。でもその頃はもう日本の販売が終わり、もうしかしたら、もう無く なっちゃっているかもしれませんね。だって味はとびっきり美味しいのですから…。(新井順子)
アルザス地方のコルマールより北に10kmのところにあるリボヴィレ村。マルク・テンペの本拠地ツェレンベルグ村の隣村で、クリスマスの時期になるとマルシェ・ド・ノエルというクリスマス市が出て、ホットワインなどが供される観光名所です。ドメーヌ・グザヴィエ・ヴァイマンはこの村にあります。
現在7.2haの畑を所有し、その中にはクリスチャン・ビネールも所有しているグランクリュ・シュロスベルグも含まれています。ドメーヌは現在の当主、ジャン・リュック・シェランジェの祖父グザヴィエ・ヴァイマンによって1948年に設立された後、グザヴィエがその息子ポール・ヴァイマンに引き継ぎました。しかしそのポールが1996年に急逝。大学に通っていたジャン・リュックが唯一のドメーヌの跡継ぎで、ドメーヌを任せられる者ということで、大学を中退し急遽醸造の学校に入り、ワイン造りを学びました。
叔父のポールが喘息で急逝したということもあり、彼は農薬や除草剤に疑念を抱き、1999年にビオロジック栽培することを決意し、2004年にエコセールの認証を取得しました。その後ブドウの樹たちが自然と調和しながら、少しずつ、しかし確実に健康に育っているのを見て、自分の選択が間違っていなかったと確信しました。2011年はクリスチャン・ビネールからコンサルティングを受け、今回のシリーズで新たなコラボレーションが実現しました。
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