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ラ・リチェンツィアーナ
La Licenziana ラ・リチェンツィアーナ
産地:ピエモンテ バルバレスコ
概要:1903年創業(1952年よりラベルをつけて瓶詰め)
畑の面積:3.8ha
生産量:10,000 – 12,000本
Barbaresco村、最北端のクリュ「Vicenziana」(ヴィチェンツィアーナ)。著名なOvello(オヴェッロ)の北にある小さな、そしてあまり知られていないクリュ。バローロに比べやや砂質が多い、バルバレスコの中にあって、石灰質が強いクリュ。北東向きでタンニン分が強く、強い構造を持つワインが生まれるといわれています。
このVicenzianaから卓越したワインを造る造り手がLicenziana(リチェンツィアーナ)。
知る人ぞ知る、どころか地元でも全くといって良いほど知られていない造り手。オーナーのシルヴィオ・ジアメッロ氏はサロンや試飲会などにも出品せず一切販促活動をしていません。そのためネット上でも情報がほとんど出てこない、小規模な生産者。カナダなどに少量輸出するのみでほとんどが個人の顧客などに販売され市場に出ることは極めて稀。
このLicenziana(リチェンツィアーナ)という名前ヴィチェツィアーナのピエモンテの方言だそう。
この場所はロリオ・ヴィチェンツィアーナという名前のローマ時代の貴族が所有していたといわれていますし、シルヴィオ氏いわくこの場所は「Villa Gentiana」と呼ばれており、それが転じて「Vicenziana」になったのでは?とのことでした。
斜面の上部は粘土質で、そこにはバルベーラが植えられ、石灰質土壌の斜面の下部にネッビオーロが植えられています。タナーロ川を眺め、脇には森を擁する斜面の畑は、川からの風が通り抜ける理想的な環境。畑で使用するのはボルドー液のみです。
ワインはすべてステンレスタンクで発酵。行いバルバレスコは30〜40日程度の醗酵を大樽での熟成。バルベーラはトノー。ドルチェットはトノーと大樽熟成。クラシックで強い骨格がありながらも、しなやかさも併せ持つ、リチェンツィアーナのワインは類い稀なほどの高みに達しています。