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パオロ・ベア
Paolo Bea パオロ・ベア
歴史の古い家族経営の小さな生産者ですが、現在のジャンピエロ・ベア(パオロは彼の父親)の代になって、昔ながらの伝統的手法はそのままに、よりクオリティーの高いワインを追求するようになりました。
サグランティーノという品種が本来持つ強烈な個性のみにとどまらず、葡萄の凝縮味、旨味感という“ベア味・ベア香”とでも呼ぶべき独特の雰囲気を備えています。それがサグランティーノ種ではなくサンジョヴェーゼ種主体のロッソ・ディ・モンテファルコにも感じられることから、この個性は品種ではなく造り手が作り上げているものであるということがわかります。
私も昔から飲み続けていますが、90年代後半の垢抜けないけど、とにかく旨い(美味いではない)ワインから、年々洗練されたスタイルへと変化を遂げてきました。元々凄く素材の良い田舎から出てきた女性が年々都会での生活になれてどんどん綺麗になっていった感じ・・・って書いたら女性にお叱りを受けてしまいそうですね。すんません。
今回入荷したのがロッソ・デ・ヴェオ。困難なヴィンテージであった2002年に全ての葡萄をブレンドして初めてリリースされたロッソ・デ・ヴェオは兎に角おいしいワインに仕上がっていて凄く驚かされました。今回リリースの2005年はサグランティーノ・ディ・モンテファルコの格落ちで、セカンドワイン的な位置づけとしてリリースされたものです。大成功を収めた2005年のモンテファルコの素晴らしさを楽しむにはまさにうってつけの1本かと思われます。