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カッペッラーノ
Cappellano カッペッラーノ
1870年創業のカッペッラーノはもともとセッラルンガに60ha以上の畑を有する大規模なワイナリーだった。自社畑のブドウにとどまらず、買いブドウでもワインを造っていたが、ブドウの“目利き”にも長けていて、「カッペッラーノが買ったブドウ」という言葉が、そのブドウの品質の高さを保証するものと認識されていた。今現在は、バローロを代表するクリュであるガブッティを中心に数ヘクタールの畑を持つのみで、4種類のワインを生産。現当主のアウグストは、畑でのアプローチや醸造哲学は父のイズムを完全に踏襲してはいるが、天才肌だった父テオバルドがワイナリーに遺していった数々の“混沌”を何年もかけ整理しつつ、自身のアイデアを持ち込みワイナリー内のマイナーチェンジを図っている。(輸入元資料より)
曾祖父ジョヴァンニはフィロキセラに耐性のある葡萄探しで訪れたチュニジアの地で落命。その弟ジュゼッペはかのバローロ・キナートの考案者。そして先代の故テオアルドは一子相伝で受け継ぐバローロ・キナートのレシピを忠実に守りながら、曾祖父ジョヴァンニの果たせなかった夢であるピエ・フランコ(自根)でバローロを造る事に成功した、まさに偉人というべき存在です。
バローロのオリジンというべきピエ・フランコは国宝級の存在。が、生産量が極めて少ないのとフィロキセラによる全滅の可能性を常に孕んでいる事を忘れてならない。
今手に入ってもいつ飲めなくなるか?その儚さを含め、このワインの持つ壮大なスケール、そして、世代を超えた一族の歴史とロマンを一緒に味わってください。