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クレモン・バロー
Clement Baraut クレモン・バロー
サヴニエールと言えば真っ先に思い浮かべるのがあのニコラ・ジョリー、ビオディナミのパイオニア的な存在の第一人者ですが、その直ぐ傍のアンジュで2013年から始めた同じビオディナミ実践者の紹介です。
クレモン・バローは1961年4月28日パリで生まれ、ブルゴーニュで育ち、ワインは小さな時から身近にありました。ボルドー大学でエノローグを学び、作る方でなくコンサルタントとして様々なワイナリーで教える方として携わってきました。1989年からロワールで20年以上、エノロジストとして働いておりました。甘口ワインは発酵や瓶詰めが大変なので、彼のような仕事がとても重宝されます。しかし、人にワインを教えるだけでは物足りなくなり、2010年、子供達が大きくなりもう1度自分の人生を見つめなおしたくなり、夢を叶えようと50歳を転機に自分のワイナリーを始めました。
選んだ地は何とロワール、ニコラ・ジョリーやマーク・アンジェリーとの交友があり、ニコラが自分の畑を縮小しようと手放す畑とご縁があったのがきっかけです。それと彼は甘口ワインの難しさを良く知り尽くしているので、その甘いワインをどれだけナチュラルに作る事が出来るのか?に興味を持ったようです。
最初はシュナンブランだけを2haでスタート、2013年からグロローの黒葡萄も見つかり、今では3.5haになりました。
こんなに日本に入荷するのが遅れたのは、彼は元々ワイン業界で有名でしたから、最初のビンテージはフランス国内だけで売り切れ、そしてそれを 聞きつけたベルギー、アメリカ、カナダ、オーストラリア、スウェーデン等々色んな国に輸出が始まりました。しかし需要には追い付いていないのが現状です。(015.7.13 第1回目訪問 新井順子/輸入元案内より)