白・750ml
ソーヴィニヨン・ブラン100%。
テール ドーブというキュヴェ名は、この区画の特別な土壌(1億3500万年前のポートランド地方の石灰岩)を表しているとの事。この畑は近年新しく植樹された区画で、その苗木はこの地方のビオディナミ栽培のメンター的存在であるミシェル オジェの所有していたソーヴィニヨン ブランをセレクション マサル(とある範囲の区画から優良な形質を持っているブドウ樹をいくつか選び、そこから接ぎ木に使う穂木を採取する方法)と呼ばれる手法で選抜されたものを用います。
*ポートランド地方とは、その地層がイギリスポートランド島の石灰岩と砂岩で特徴づけられた事より、地質学の細分化により名付けられました。
樹齢こそ若いものの、耕耘には彼の長年の愛馬であるフェノメンと2013年シーズンからあらたに加わった若いヴォードックの2頭のみで行っています。馬での耕耘は非常に手間がかかる作業で時間効率もよくありませんが、重いトラクターによる作業が土に与える影響などを考え、出来る限りの面積を馬で耕耘したいと考えています。
他のキュヴェよりも遅摘みし、オレンジワイン的アプローチで造られたキュヴェ。若干の濁りがある麦わら色の外観。重厚で圧倒されるようなアロマ。オレンジワイン的酵母の香りと完熟したりんごや柑橘類の香りが立ち昇ります。その後、より熟したアプリコット、洋ナシ、ピーチ、レーズンやミント、ローズマリー等のハーブのニュアンスが感じられ、次第にシェリーの様に変化し、高い酸を維持しながら、熟したフルーツとハチミツの様なフレーヴァーが口の中で膨らみ、非常に濃厚で、リッチかつ塩味を感じるような長い余韻が続きます。
液体自体に魅力的な複雑さと説得力があり、大振りのグラスで時間を掛けて飲みたくなる味わいです。(輸入元案内より)