白・750ml
ソーヴィニヨン・ブラン100%(樹齢50年以上)
かつてはピエール プレシューズを構成していた区画の一つ。粘土石灰質土壌の区画で、地下の岩盤層に近く表土も薄い硬い石が多く見られる畑に植わる、樹齢50年以上のソーヴィニヨンブランから造られるワイン。大きな石が散らばっているこの畑での作業は非常に困難で、膨大な労力が必要になるものの、この畑から生まれるワインは、透明感と品の良さ、繊細さなどを備えた非常に美しいバランスの風味を備えます。大樽で24か月熟成の後、ノンフィルター、亜硫酸を使用せず瓶詰。
黄色掛かった麦わら色の外観。黄色系の花の様な濃いフローラルな香り、熟したリンゴや洋ナシ、グレープフルーツ、白桃といった熟した果実の香りが湧きあがります。徐々にローリエやディルの様なフレッシュハーブのニュアンスが加わり、より複雑なアロマが感じられます。抜栓後しばらくすると若干、酸化のニュアンスが感じられますが、例年よりも控えめで、フレッシュさの方が支配的です。全体的に香りの要素の輪郭がはっきりしており、如何にも上級キュヴェという貫禄がある香りです。味わいは、果実のボリュームと太いミネラルと酸が高いレベルで感じられ、豊かな果実とかすかな塩味を感じるミネラルが絶妙なバランスを与えています。ワインとしてギュッと凝縮した重厚感を感じられますが、非常に高いポテンシャルを持っている為、抜栓直後は意外と平凡に感じてしまうかもしれません。大きめのグラスで徐々に時間を掛けて空気と触れさせることで、複雑で深みのある味わいに変化していきます。余韻は非常に長く、重厚さがありつつも軽やかでエレガントな液体に感じられる為、ついもう1杯飲んでしまいます。アロマと味わいの豊かさが特徴のエルダンジュですが、2019vtはここから更に15年は熟成するポテンシャルがあります。早めに飲んでも美味しいですが、真価を発揮する数年後にも是非、お試しください。(輸入元資料より)
※写真はイメージです。